この間、京都の美山で養鶏場を営んでらっしゃる戸川さんとお会いする機会があり、色々教えて頂きました。
http://美卵.jp/
日頃から卵に関しては興味を持っていたので、いい機会‼️と思い質問責めをしてしまいました。
【生卵はどれくらいまで生食できるのか?】
卵の賞味期限は生で食べれる期限を表示しています。
卵の食中毒の原因となるサルモネラ菌が卵内に
混入していた場合に、それが食中毒を起こすほどに増殖するまでの
時間をハンフリーの計算式で計算し、余裕を持って安全な期間を設定しています。
気温10°(57日)
気温20°(30日)
気温30°(13日)
割る時に殻の表面の菌が気になる人は卵をさっと熱湯にくぐらせて
から割るとよいでしょう。
【ゆで卵をきれいに剥く方法は?】
なかなか剥けないゆで卵は、だんだんと腹が立ってきますよね(笑)
一番良い方法は新しい卵は使わない事です。
賞味期限間際の卵で試してみて下さい。
新鮮な卵を使ってしまった時は
1、茹で終わったらすぐに冷水につける。
2、剥く前にスプーンの腹を使って細かくひび割れを入れる。
3、流水をかけながら剥く。
【赤玉の方が美味しい?】
店頭に赤玉と白玉が置いていると赤玉の方が美味しそうに見えますよね。
赤い鶏からは赤い卵、白い鶏からは白い卵が産まれます。
しかし赤玉はもともと飼育用でないため、白い鶏より多くの肥料が必要となり
卵も少量しか産まないので高くなります。
また赤玉の方が高級感があるので、優れた環境で飼育したり上質な肥料を与えて
生産しています。
【卵のサイズの違いは?】
簡単に言うと、卵を産み始めた若い鶏は卵が小さく、ベテランのほど卵が大きくなります。
若い鶏がいつもと違う大きな卵を産む時があります。それは双子、三つ子の可能性があります。
ちなみに小さな卵と大きな卵の違いは白身の多さで黄身の大きさは変わりません。
【黄身の色の違いは?】
赤みがかった黄身の方が黄色い卵より美味しい気がしますよね。
ブッブー!!
黄身の色は肥料の原材料の色に影響されます。
君が赤っぽいのはパプリカを肥料に混ぜているからなんです。
黄身が濃い黄色の卵はトウモロコシを食べているんです。
ちなみにお米を食べさすと白っぽい黄色になります。
まあ、見た目も美味しさの一つですけどね。
青いピーマンを食べさすと青い黄身?ですかね。しらんけど。
【白身が濁っている卵は腐ってる?】
新鮮な卵には炭酸ガスが多く含まれています。卵が冷えると炭酸ガスが抜けにくくなり
白身が濁ってみえます。いわば新鮮の証拠です。
炭酸ガスが多ければ鮮度が保持されますが、時間が経つほど炭酸ガスが抜けていき
鮮度が低くなります。
【白身に血が混じっている時があるのは?】
卵の中に血が混じるのは、鶏になんらかのストレスがかかり、卵を作る場所の
毛細血管が傷つくからです。
食べても体に害はありません。
【無精卵と有精卵の違いは?】
鶏のメスはオスと交尾しなくても25日に一個卵を産みます。これは無精卵です。
有精卵はこれはオスと交尾しなければ出来ません。
店頭に並んでるほとんどの卵は無精卵です。
交尾しなくても卵を産むならオスは何のためにいるんでしょうね(悲!)
世間の男性、安心して下さい。子孫を残す為の有精卵は交尾しないと出来ないのですから。
【生まれたオスは?】
卵を生産する鶏は肥料が少なく多く卵を生むように体を小さく品種改良をしています。
オスが生まれても次のひよこを産むために交尾させるには必要ですが、多くのオスはいりません。実情はほとんど殺処分です。悲しいですよね。。。
しかし動物愛護の観点から外国では技術で卵の間に判別するのが普通となってきました。
また同じところに閉じ込めるような事もしなくなってきました。
にほんは土地が狭いのでなかなか難しいですね。