ずわい蟹と松葉蟹の違いは?


ずわい蟹のシーズンですね!もう皆さんは食べました?
せこがに、ずわい蟹のしゃぶしゃぶ、お刺身、茹でがに・・・。
それぞれこの時期にしか食べれない逸品です。

ずわい蟹は鳥取より東側の日本海で獲れ、それぞれ地方によって呼び名が変わります。鳥取や兵庫県、京都では松葉蟹、また京都の間人(たいざ)では間人蟹、福井県では越前蟹、石川県では加納蟹と呼ばれています。(ずわい蟹は雑食)により多少違いますね。

おなじずわい蟹なので味は一緒かというとやはり、その場所場所でのプランクトンの量や他の食物に影響を受けます。
僕の主観的な表現で言うと松葉蟹は豪快な味で越前蟹は上品な味って感じです。ブランドの知名度でいうと松葉蟹が1番と思うのですが、値段でいうと
1番高いのが京都の間人蟹。次に越前蟹、そして松葉蟹となります。
意外ですよね!でもそれぞれに理由があります。
松葉蟹は1番有名ですが他のずわい蟹に比べて漁獲量が一番多いんです。
なので当然価格は下がります。
松葉蟹と越前蟹の価格の差は主に漁獲量と前記した味の違いだと思います。


京都には同じ松葉蟹でもブランド化した間人の蟹は、漁獲量が少なく(船が4隻しかありません)
他のずわい蟹は4〜5日掛けて漁を行うところを間人は近郊で漁を行い、
その日のうちに港に帰って市場に出荷します。そこが他の漁と違うところです。
一番新鮮、漁獲量が少ないところで高いブランド価値を見出しています。
(松葉蟹が一匹1万円とすると間人蟹は4〜5万円)

最近では間人のようにおなじ松葉蟹でも、漁港ごとのブランド化を図ってて兵庫県でも柴山漁港、津居山漁港、大膳漁港がそれぞれのブランド蟹を出していますが、僕はあまり違いは分かりません。

各ブランド(漁港)ごとに「タグ」があります。甲羅の大きさ、身の詰まり方、鮮度などの基準を満たした蟹のみ付けることができます。

美味しく食べるには鮮度は重要です。丘に上がり水槽に入れられると蟹も環境の違い、餌の違いでストレスを感じます。多くは生で仕入れた残り物です。

蟹のストレスは味に影響を与えます。餌を食べないと身が痩せてきます。
なので、新鮮なうちに漁港で茹でます。
よくスーパーなどで「自家製ボイル」「茹でたて」とかありますが身は痩せてて、鮮度も劣ったものがほとんどです。
「出来たて」「自家製」の言葉に惹かれますが、蟹に限っては惹かれないでください。

獲り立ての生のずわい蟹も美味しいですが、浜で獲れたてのずわい蟹を、何匹も何匹もずわい蟹を茹で、エキスがいっぱい出た海水で茹でたずわい蟹は旨味が濃縮されていて、僕的にはいちばん美味しい食べ方です。

紅ズワイガニ

兵庫県には香住蟹もあります。これは紅ズワイガニという種類のずわい蟹です。他のずわい蟹とは違い、紅色をしており身は水分量は多く、殻に身はあまり詰まっていませんが、甘味があり、これはこれで美味しいです!
地元では松葉蟹より美味しいと言われているほどです。

せこがに

最後になりましたが、せこがに!
知っての通りこれはずわい蟹のメスです。
オスから比べるとかなり小さいですよね。
なぜ世の動物はオスの方が大きいとかカラフルだとか
目立つようにできているんでしょう?
きっと好きなメスに選んでもらわないといけないのでそうなるんでしょうね。
どの世界も女性は強し!ですね。
話がそれましたが、オスはミソ、メスは子が格別です。

今回はずわい蟹の話でしたが、その他、たらば蟹、毛蟹、花咲蟹、もずく蟹、
高足蟹。
日本って美味しいですね!

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