竹輪と蒲鉾どっちが先?

蒲鉾は全国各地で作られています。
一般的によく知られているのは
・小田原のかまぼこ
・仙台の笹かまぼこ
・鹿児島のさつま揚げ
・宇和島のじゃこ天
ですかね。
正確に言えばさつま揚げとじゃこ天は蒲鉾ではないのですが、実は蒲鉾も元は「竹輪」なんです。
竹に魚のすり身を引っ付けた形が「蒲の穂」に似ていたところから蒲鉾と言いました。これも正確にいうと「竹輪蒲鉾」
です。その後、板の上に形成した板蒲鉾が登場して、竹輪蒲鉾と板蒲鉾と呼び分けていたのですが、そのうち竹輪蒲鉾は
竹輪とだけ呼ばれるようになり、逆に板蒲鉾は蒲鉾と呼ばれるようになりました。

蒲の穂

話は逸れますが、前記のうなぎも最初はぶつ切りにして串を刺して焼いていたのでこの蒲穂から「蒲焼」と呼ばれるようになりました。


木の板を使ったのは木は蒲鉾の不必要な水分を吸い取り、また乾かないように
保湿してくれるからだそうです。
その時代木しかなく、たまたまなのか、それとも吸水・保湿を目的としたのかは
知りませんが、保湿効果によって蒲鉾が乾くのを防いで、吸水効果によって
腐敗を遅らせることが出来ました。
先人の知恵ですよね!

蒲鉾は昔からただ食べるためのものではなく、結婚式の引き出物や
お祝い膳の装飾に使われてきました。
火が通っているので痛みにくいのと、する身ですから形や色を変えることができ
弾力があるので曲げることも可能で使いやすかったんでしょうね。

さて、ここから本題です。(笑)
数年前、山口県のご出身の方からお土産に蒲鉾を戴きました。
蒲鉾は普通に好きなので晩御飯に有難く戴きました。
なんと!食べてびっくり!
味が濃いうえ弾力がハンパではありません!しかも柔らかい!
秘密は食材・練り方・焼き方にあるようです。
山口県の蒲鉾は食材に「エソ」というこの地方で獲れる高級素材にこだわっています。まずはこれがあの弾力・味の秘密なんでしょうね。
頂いたのは村田蒲鉾店(ここをクリック)の「銀波」という蒲鉾です。
私はたまたまこの店の蒲鉾を戴きましたが、
この味と弾力は山口県の蒲鉾の特徴なんでしょうね!

まだご賞味のない方は一度食べてみてください!

※ブログで紹介しているお店からは報酬は一切いただいておりません(笑)

真っ白で旨味いっぱいのふんわりプリプリの食感!


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