【日本のマナー】やってはいけないお箸の使い方

あなたは日頃、箸の使い方を気にしたことはありますか?
私たちは他の人の所作を見たり聞いたりして日常の自分の行動の良し悪しを判断したり
修正したりしています。しかしその中でも「便利」「合理的」「美しい」と思って行っていたことが、実はマナー違反になっていることもあります。
お箸の使い方のマナーにおいては、やってはいけないことが事細かにあり、
なんとその数80以上にも及びます。
またそれぞれに呼び名がついていて、日本のおもてなしの厳しさが伺われます。
その代表的なものを抜粋しますと
拝み箸:「いただきます」「ごちそうさま」の時、手を合わせる時に箸を手に持って拝むこと
握り箸:箸を握って持つこと
寄せ箸:器を箸で引き寄せたり、移動させること
刺し箸:お料理に箸を刺すこと
渡し箸:箸を器に乗せて、橋みたいに置くこと
探り箸:器の中の食べ物を箸でよって探ること
迷い箸:器の上で箸を行き来させて、迷うこと
空 箸:一度箸でつかんだお料理を、放すこと
移り箸:箸を「やっぱりコッチ」と器から器へ移動させること
もぎ箸:箸についた食べ物(ご飯粒など)をもぎ取ること
涙 箸:食べ物からポタポタ汁を垂らしながら食べること
すくい箸:お箸をそろえて、料理をすくうこと
噛み箸:箸を噛むこと
移し箸:箸から箸へと食べ物を受け渡すこと
ねぶり箸:箸をペロペロ舐めること
持ち箸:箸を持ちながら、同じ手で器を持つこと
押し込み箸:口の中へ食べ物を押し込むこと
ちぎり箸 : 箸を右手と左手に一本づつ持って、食べ物を小さくちぎり裂く事
逆さ箸:箸を逆さまに持って取り分けること

この中でも、お店をしててよく見かけたのが「ちぎり箸」「迷い箸」「寄せ箸」「渡せ箸」です。
「ちぎり箸」は行儀が悪いと思っていない方の方が多いのではと思うほど行っている人をよく見かけました。しかしこの方達を擁護するとすれば、明らかにそうしないと食べれない、例えばおあーバーですが、ステーキの肉を切らずにそのまま持ってこられても箸ではきれないし困りますよね。
店側もお客様が食べやすいように提供するのも気遣いです。
でもほとんどの方は箸でも切れるのにちぎり箸を行っているように思います。

「迷い箸」もよく見かけます。どれを食べるか決めてから箸を使いましょう。

「寄せ箸」をするお客様も時々見かけます。私の主観ですが箸を置いて手で器を持ってくるのが、面倒なのではないでしょうか。しかしやはり綺麗な所作とは言えないので、箸を置いて行いましょう。

「逆さ箸」は他の人に料理を取り分ける時に、自分の箸を逆さに持って取り分けることを言いますがマナー違反です。手で握っていたところを使うことは不潔に思われます。お店の人に取り分け用の箸をもらうか、相手に了承をいただいて行って下さい。(見ている人が不快に思わなければ良いと思います)

「渡せ箸」もよくある行為です。これも行ってはいけない所作とは思っていないのではないでしょうか。箸は食べ物と神様を繋ぐものなので、三途の川の橋を連想させるということからやってはいけないマナーとなっています。ではどうすれば良いのか。箸の先だけを器に引っ掛けるか、箸置きを使いましょう。箸置きがないときは箸袋でも代用になります。食べ終わった時も箸の汚れた部分をそのままにしておくのもマナー違反になります。箸袋に汚れた部分だけ入れてあとは折るようにすれば綺麗な所作になります。

どうですか?ご存知ないこともあったのではないでしょうか?
その場その場にあったマナーを使うことができれば良い印象を持たれます。初めて会う人、目上の人、仕事での会食、お店側の方達など良い印象を持ってもらえるのは自分のメリットになります。
一度試してみて下さい。きっと周りの人のあなたへ対する印象は変わります。

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